Atos Medical PROVOX Vega Mode D'emploi page 66

2.使用方法
2.1 ボイスプロテーゼのサイズの選択
シャフトの直径と長さが適切な交換用プロテーゼの選択
シャフトの直径と長さが適切なプロヴォックスヴェガボイスプロテーゼをかなら
ず使用してください。 プロヴォックスヴェガには、 さまざまな直径と長さのシャフ
トがあります。
• シャフト直径の選択
患者に適したプロテーゼの直径は臨床医が判断してください。
選択した直径が以前のプロテーゼより大きい場合、挿入するプロテーゼの
直径に合わせ、Provox Dilator（プロヴォックスダイレーター）を使用し路
を適宜拡張する必要があります。
シャフトの直径が小さいプロテーゼを挿入する場合は、シャント孔が適切
な直径まで縮小するかを観察し確認します。
• シャフトの長さの選択
正しい長さを選択するため、現在のプロテーゼを測定道具として利用して
もかまいません。
古いプロテーゼの気管側フランジと粘膜壁間の距離が長すぎる（3mmまた
は約0.12インチ以上）場合、短いプロテーゼを使用する必要があります。
プロテーゼがぴったりしすぎる場合、長いプロテーゼを使用する必要があ
ります。
2.2 準備
（図3-6）
ボイスプロテーゼの取付け
1. ボイスプロテーゼが挿入ピン上の正しい位置にしっかりと取り付けられ、 ピン
の先端がボイスプロテーゼの青い輪の一番奥まで入っていることを確認しま
す（図3）。
食道フランジの折り曲げ
2. 挿入ピンと折り曲げ道具の位置関係が正しいことを確認します（ピンが折り曲
げ道具にパチンとはまった状態）。
3. 2本の指で折り曲げ道具を締め付けます（図4）。
4. 折り曲げ道具を閉じたまま装填チューブを取り付け、 所定の位置にロックされ
るまで挿入器をねじります（図5）。
（カプセル挿入には該当しません。 ）
装填
5. ボイスプロテーゼの位置が、 装填チューブにある目印の輪の位置と一致するま
で、 挿入ピンを押し進めます（図6）。 （カプセル挿入には該当しません。 ）
古いボイスプロテーゼの取出し
6. 無鉤把持鉗子を用いて、 現在の（古い ）プロテーゼをシャント孔から引き出し
て取り出します。 または、 臨床医の自由裁量で、 プロテーゼの気管側フランジ
を鉗子でつかみ、 切り離してもかまいません。 残りのプロテーゼは、 腸管を通
過するよう食道に押し込みます。 この方法を行うには、 患者の腸の病歴を考
慮する必要があります。
シャント孔の準備 （オプション）
7. ボイスプロテーゼを挿入する準備として、 シャント孔を拡張してもかまいませ
ん。 この処置は通常不要ですが、 患者のシャント孔が角度付きだったりきつか
ったりして崩れやすい場合に挿入が楽になります。
2.3 挿入および順行的な交換の手順
プロヴォックスインサーションシステムでプロヴォックスヴェガボイスプロテーゼを
挿入するには4通りの方法があります。 どの方法を選ぶかは臨床医の自由裁量です。
2.3.1 システムの挿入：インサーションシステム全体を使用します。
2.3.2 チューブの挿入：折り曲げ道具を取り外してから挿入します。
2.3.3 オーバーシュート挿入：ボイスプロテーゼ全体を食道で広げてから目
的の位置まで後退させます。
2.3.4 カプセル挿入：ボイスプロテーゼをProvox Capsule（プロヴォックス
カプセル）に入れて挿入します。
2.3.1 方法1：システムの挿入
1. シャント孔に入れる
プロヴォックスインサーションシステムを装填チューブで保持します。 装填
チューブの先端をシャント孔に入れます。 抵抗を感じる場合、 慎重に前に
進めます。 抵抗を感じる場合、 拡張したり潤滑を施したりすると楽に挿入
できます。
2. ボイスプロテーゼの挿入
片手で装填チューブをしっかり持ち、 遠位グリップの表面にある矢印と、 折り曲
げ道具の底部端が同じ高さになるまで、 もう片方の手で挿入ピンを押し進めま
す（図7）。 この時点で、 ボイスプロテーゼの食道フランジは完全に食道で広が
ります。
3. ボイスプロテーゼの開放
シャント孔からまっすぐに、 装填チューブと折り曲げ道具をいっしょに引き抜
きます。 ボイスプロテーゼは、 挿入ピンに依然としてしっかりと取り付けられ
た状態でシャント孔に残ります。
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