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Petzl ASAP LOCK Mode D'emploi page 14

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JP
本書では、 製品の正しい使用方法を説明していま
す。 技術や使用方法については、 いくつかの例のみ
を掲載しています。 製品の使用に関連する危険につ
いては、 警告のマークが付いています。 ただし、 製品
の使用に関連する危険の全てをここに網羅すること
はできません。 最新の情報や、 その他の補足情報等
は Petzl.com で参照できますので、 定期的に確認し
てください。 警告および注意事項に留意し、 製品を
正しく使用する事は、 ユーザーの責任です。 本製品
の誤った使用は危険を増加させます。 疑問点や不明
な点は (株) アルテリア (TEL 04-2968-3733) にご相
談ください。
1.用途
本製品は個人保護用具 (PPE) です。
ASAP LOCK: ロック機能付ロープ用モバイルフォ
ールアレスター
EN 12841 type A: バックアップロープ用モバイルフ
ォールアレスターです。 ロープアクセスシステムにお
けるバックアップ器具で、 タイプ B の登高器やタイプ
C の下降器と合わせて使用します。
EN 353-2: フレキシブルアンカーラインを含むモバ
イルフォールアレスターです。 フォールアレストシス
テムにおいて使用する確保器具です。
本製品の限界を超えるような使用をしないでくだ
さい。 また、 本来の用途以外での使用はしないでく
ださい。
責任
警告
この製品を使用する活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の
確保についてその責任を負うこ とと します。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、 理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受
けてください
- この製品の機能とその限界について理解してく
ださい
- この製品を使用する活動に伴う危険について理解
してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、 重度
の傷害や死につながる場合があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある
人、 あるいはそれらの人から目の届く範囲で直接指
導を受けられる人のみ使用してください。
ユーザー各自が自身の行為、 判断、 および安全の確
保について責任を負い、 またそれによって生じる結
果についても責任を負うこととします。 各自で責任が
とれない場合や、 その立場にない場合、 また取扱説
明書の内容を理解できない場合は、 この製品を使用
しないでください。
2.各部の名称
(1) フレーム、 (2) コネクションアーム、 (3) ネジ、 (4) 接
続ピン、 (5) スペーサー、 (6) セーフティキャッチ、 (7) ア
ーム、 (8) アームの軸、 (9) ジャミングローラー、 (10) ロ
ックボタン、 (11) STRING
主な素材: アルミニウム合金 (フレーム、アーム)、 ステ
ンレススチール (ジャミングローラー、 コネクションア
ーム)、 ポリエステル、 ナイロン (ロープ)
3.点検のポイン ト
器具の状態は、 ユーザーの安全に大きく関係します。
ペツルは、 十分な知識を持つ適任者による詳細点検
を、 少なく とも 12 ヶ月ごとに行うことをお勧めします
(国や地域における法規や、 使用状態によっても変わ
ります)。 Petzl.com/ppe で説明されている方法に従
って点検してください。 点検の結果を記録してくださ
い。 点検記録に含める内容: 種類、 モデル、 製造者の
連絡先、 個別番号、 製造日、 購入日、 初回使用時の日
付、 次回点検予定日、 問題点、 コメント、 点検者の名
前および署名。
毎回、 使用前に
ASAP LOCK: アブソーバーがコネクションアームに正
しく接続されていることおよびネジが適切に締めら
れていることを確認してください。
フレームおよびジャミングローラー、 アーム、 コネクシ
ョンアームに、 亀裂、 傷、 変形、 摩耗、 腐食がないこと
を確認してください。
セーフティキャッチの状態を確認し、 スプリングが正
しく機能することを確認してください。
アームが軸を中心にして動く ことおよびスプリングが
正しく機能することを確認してください。 ジャミングロ
ーラーが汚れていないこと、 および歯がすり減ってい
ないことを確認してください。 警告: 歯が1つでも欠
けている場合は、 ASAP を使用しないでください。
歯が汚れている場合は、 メンテナンスとクリーニン
グの項を確認してください。 ジャミングローラーを両
方向に1回転させ、 スムーズに回転することを確認
してください。
ロープ: 製造元の取扱説明に従ってロープの状態を
確認してください。 一度墜落を止めたロープは使用
しないでください。 またロープの芯が損傷している、
あるいは外皮に損傷やしみがあるロープは使用しな
いでください。
使用中の注意点
この製品および併用する器具 (連結している場合は
連結部を含む) に常に注意を払い、 状態を確認してく
ださい。 全ての構成器具が正しくセッ トされているこ
とを確認してください。
異物により、 ジャミングローラーとロープの接触や
ジャミングローラーの回転が妨げられないように注
意してください。 作業中は、 ASAP を液体の飛散 (塗
料、 セメント等) から保護してください。 ジャミングロ
ーラーが常にロープに接触していることを確認して
ください。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用でき
ることを確認してください (併用できる = 相互の機
能を妨げない)。
ASAP LOCK と併用する器具は、 使用する国における
最新の規格に適合していなければなりません (例: ヨ
ーロッパにおけるハーネスの規格 EN 361 等) 。
TECHNICAL NOTICE - ASAP-LOCK-CE
ハーネス:
ASAP に取り付けたエネルギーアブソーバーは、 ハー
ネスのフォールアレストアタッチメントポイントに連
結してください。
エネルギーアブソーバー付ランヤード:
ASAP LOCK は必ず併用可能なペツル製エネルギー
アブソーバーと併用してください:
- ASAP'SORBER 20 および 40 (ヨーロッパ規格適合
バージョン)
- ABSORBICA L57
- ASAP'SORBER 20 および 40 (国際規格適合バー
ジョン)
- ASAP'SORBER AXESS
エネルギーアブソーバーを延長して使用しないでく
ださい (両端にコネクター1個 (最長 12 cm) を付け
た長さが許容限度です)。
ロープ (EN 12841 Type A 適合の使用):
ASAP LOCK には、 EN 1891 Type A に適合した直
径 10~13 mm のセミスタティックロープを使用し
てください。
CE EN 12841 type A の認証試験で使用されたロ
ープ:
- ペツル製 CLUB 10 mm
- トイフェルベルガー製 KMIII 13 mm
ロープ (EN 353-2 適合の使用):
ASAP LOCK には、 EN 353-2:2002 の認証試験で使用
された以下のロープのみを使用してください:
- PARALLEL 10.5 mm
- AXIS 11 mm
5.機能の原理
適度な速度の場合、 ジャミングローラーは両方向に
回転します。 速い速度で下方向に動く と、 ジャミング
ローラーの回転が止まります。 ロープをジャミングロ
ーラーとフレームの間に挟んでロックします。
ロック機能: ロック機能が付いているため、 動かない
ように固定して墜落距離を短く できます。
6.セッ ト方法と機能確認
準備:
ASAP LOCK に付属のネジのみを使用してくださ
い。 ネジを取り付ける前にネジロック剤を付けてく
ださい。
エネルギーアブソーバーをセッ トし、 コネクションア
ームを閉じてください。 ネジを締め、 正しい位置に入
っていることおよびしっかりと締められていることを
確認してください。
ハーネスへの連結:
頻繁に付け外しをする場合: EN 362 に適合の
TRIACT-LOCK を採用したロッキングカラビナを使用
し、 コネクターを正しい位置に維持するためのシステ
ム (STRING、 CAPTIV 等) を使用してください。
長期間連結する場合: 開閉に工具が必要なコネクタ
ー (RING OPEN、 SWIVEL OPEN、 クイックリンク等) を
使用してください。
ロープへのセッ ト: セーフティキャッチを開き、 ロープ
をフレーム内に通します。 セーフティキャッチを閉じ、
ジャミングローラーをロープに当てます。
警告: ASAP には使用できる方向があり、1方向の動
きに対してのみロックします。 ASAP を上下逆向きに
セッ トすると死につながる危険があります。
毎回セッ トする度に機能確認を行ってく ださい。
ロッ クの解除: 機能確認をした後はロックを解除し、
ロープ上を移動する元の状態に戻してください。
ロッ ク機能: ジャミングローラーに付いているロック
ボタンを使うと、 ASAP LOCK がロープ上で下に動
かないようにロックすることができます。 警告: ASAP
LOCK が荷重された状態ではロックボタンを解除す
ることはできません。
7.使用上の注意
移動中は、 ロープが ASAP の中をスムーズにスライド
していることを常に確認し、 ロープにたるみができな
いように注意してください。 たるみができると潜在的
な墜落距離が長くなる可能性があります。
動的に過度な荷重がかかると、 ロープが損傷する可
能性があります。 ASAP のセッ トされたロープに荷重
がかかっている場合、 ユーザーは別のバックアップ用
ロープを用意する必要があります。
8.ク リアランス
クリアランスとは、 墜落時に障害物と接触することを
防ぐため、 ユーザーの下に最低限確保されるべき空
間のことを言います。
クリアランスの計算には以下の要素が含まれます:
- 墜落の距離
- ASAP がロックするまでの距離
- エネルギーアブソーバーの伸長
- ユーザーの身長
- 安全マージン: 1 m
ロープの伸び (E) は、 状況によって変わります。 これも
クリアランスの計算に含めなければなりません。
詳細については Petzl.com で ASAP の技術情報を
ご参照ください。
ここでは、 理論上の計算とおもりを使用した落下試験
を基に算出した数値を紹介しています。
フォールアレストシステムでは、 墜落距離に関係する
コネクターの長さも考慮に入れてください。
9.メンテナンス、 ク リーニング
ジャミングローラーの内部に液体が入らないように
してください。
ジャミングローラーの歯を洗浄する際に、 溶剤を使
用することはお勧めしません。 溶剤を使用する場合
は、 ブラシを使い、 内部に溶剤が入らないように注意
してください。
10.補足情報
- ユーザーは、 この製品の使用中に問題が生じた際
にすみやかに対処できるよう、 レスキュープランと
それに必要となる装備をあらかじめ用意しておく必
要があります
- システム用のアンカーは、 ユーザーの体より上にと
るようにしてください。 アンカーは、 最低でも 12 kN
の強度を持ち、 EN 795 の要求事項を満たしていなけ
ればなりません
- フォールアレストシステムでは、 墜落した際に地面
や障害物に衝突することがないよう、 毎回使用前に
十分なクリアランスがユーザーの下に確保されてい
ることを確認する必要があります
- 墜落距離を短く し、 危険を少なくするため、 アンカ
ーが適切な位置に設置されていることを確認して
ください
- フォールアレストシステムで身体のサポートに使用
できるのは、 フォールアレストハーネスのみです
- 複数の器具を同時に使用する場合、 1つの器具の
安全性が、 別の器具の使用によって損なわれること
があります
- 警告、 危険: 製品がざらざらした箇所や尖った箇所
でこすれないように注意してください
- ユーザーは、 高所での活動が行える良好な健康状
態にあることが必要です。 警告: ハーネスを着用して
動きの取れない状態のまま吊り下げられると、 重度
の傷害や死に至る危険があります
- 併用する全ての用具の取扱説明書をよく読み、 理
解してください
- 取扱説明書は、 製品と一緒にユーザーの手に届か
なければなりません。 また、 取扱説明書は製品が使用
される国の言語に訳されていなければなりません
- 製品に記されたマーキングが読めなくならないよ
うに注意してください
廃棄基準:
警告: 極めて異例な状況においては、 1回の使用で
損傷が生じ、 その後使用不可能になる場合がありま
す (劣悪な使用環境、 海に近い環境での使用、 鋭利な
角との接触、 極端な高 / 低温下での使用や保管、 化
学薬品との接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しない
でください:
- 大きな墜落を止めた、 あるいは非常に大きな荷重
がかかった
- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態
に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、 新しい技術の発達、 ま
た他の器具との併用に適さない等の理由で、 使用に
は適さないと判断された
このような製品は、 以後使用されることを避けるため
廃棄してください。
アイコン:
A.耐用年数 (特に設けていません) - B.使用温度 - C.使
用上の注意 - D.ク リーニング/消毒 - E.乾燥 - F.保管/
持ち運び - G.メンテナンス - H.改造/修理 (パーツの交
換を除き、 ペツルの施設外での製品の改造および修
理を禁じます) - I.問い合わせ
3年保証
原材料および製造過程における全ての欠陥に対して
適用されます。 以下の場合は保証の対象外とします:
通常の磨耗や傷、 酸化、 改造や改変、 不適切な保管
方法、 メンテナンスの不足、 事故または過失による損
傷、 不適切または誤った使用方法による故障。
警告のマーク
1.重傷または死につながるおそれがあります。 2.事
故や怪我につながる危険性があります。 3.製品の機
能や性能に関する重要な情報です。 4. し てはいけな
い内容です。
トレーサビリテ ィ とマーキング
a.この個人保護用具の製造を監査する公認機関 -
b.CE 適合評価試験公認機関 - c. ト レーサビリティ: デ
ータマトリクスコード - d.ロープの適合性 - e.個別番
号 - f.製造年 - g.製造月 - h.ロッ ト番号 - i.個体識別番
号 - j.規格 - k.取扱説明書をよく読んでください - l.モ
デル名 - m.最大使用荷重 - n.ANSI/ASSE 認証機関
B0002200B (070917)
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