TAD CR1TX Mode D'emploi page 32

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システムの調整
ウーファーのパフォーマンス向上のために
アコースティック弦楽器のベースのような低音がよく録音されて
いる音楽を選びます。すべてのベースの音階がほぼ同じレベル
であるかを聴きます。もし、いずれかの音が他の音より強調さ
れているようなら、音階が最も均質になるまで TAD' Compact' '
Reference'スピーカーシステムを移動させてみます。
通常は壁に近づけると低音のベース出力が増大しますが、音階の
高い方で不均質になることがあります。側壁に近づけたときと背
面に近づけたときでは同じ効果にはならないので、両方に動かし
てみて最も快適な音になるようにします。
ドラムの音も聴きます。キックドラムは低周波数のふくらみがな
くタイトで速く聞こえると良いです。スピーカーシステムの位置
が数センチ変化するだけでウーファーのパフォーマンスに大きな
影響を生じることがありますので、時間をかけて多くの位置で試
してください。
作業を早く済ませるための裏技は、人と話しながら室内を動き
回ってもらうことです。声が反響なく最も自然に聞こえる位置を
聴き分けて、その場所にスピーカーシステムを置きます。
臨場感向上のために
センターイメージの強い音楽を選び、その音像が正確にスピー
カーシステムの中央に定位するように、焦点を合わせます。臨場
感が不明確で広がってしまうときは、おそらく側壁が強い反射を
起こしています。この効果を下げるためには、スピーカーシステ
ムを中央に寄せます。これで近づきすぎるならば、リスニング位
置の前方で軸が交差するようにスピーカーシステムの間に入って
みます。CST' ドライバーの優れた軸外パフォーマンスにより、
側壁反射の強さが低減して臨場感が安定し集中します。
また、きれいに録音されたアコースティック音楽を聴いて、臨
場感が広く深いかを確認します。深さが不足しているとしたら、 '
スピーカーが壁に近すぎるからです。その場合は、スピーカー'
システムを前に移動してみます。
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最終調整について
あるパフォーマンスを調整するためにスピーカーシステムを動
かすと、他のパフォーマンスが低下することもあります' (' たと
えば、臨場感の精度を上げると低音の応答性が悪化するなど) 。
このようなときは、リスニング位置を移動してみます。低音の
応答性はスピーカーシステムとリスニング位置の双方に強く影
響を受けますが、臨場感はほとんどスピーカーシステムの位置
だけで決まります。したがって、臨場感の調整で低音域が低下
したら、リスニング位置を変更するとパフォーマンスが戻りま
す。
部屋の特性もサウンドに大きな影響を与えます。家具が少なく、
床が硬い「ライブ」な部屋はサウンドに人工的な広がり感覚を
与えますが、緻密さや正確さが低下します。家具が多く、じゅ
うたんやカーテンなどが多い「デッド」な部屋では乾燥した生
気のないサウンドになり、 十分なサウンドレベルまでスピーカー
システムを駆動するためにはかなり多くのパワーを必要としま
す。つまり、その中間に最適な場所があります。硬質で仕切り
のない平行な壁、特に側壁は強いフラッタ型エコーを生じ、臨
場感に悪影響を与えるので避けてください。カーテン、壁掛け、
本棚で長い壁に仕切りを作ってみます。また、臨場感を損なわ
ないよう、部屋のレイアウトがあまり非対称にならないように
します。

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