弦高
弦高とはフレットと弦との距離を示し、特に弦を押さ
えたときの演奏性に大きく影響します。正しいネック
の反り状態で正しくチューニングを行ってからフレッ
トと弦のすき間を計って判断します。 ベースは、12 フ
レット部の高音弦側で約 2.0mm、低音弦側で約 2.5mm
が一般的な演奏性のための目安となります。 弦高が高
すぎると運指が難しくなり、逆に低すぎると弦ビレや
音詰まり、サスティーンの劣化を発生します。
弦高調整はブリッジ本体またはブリッジサドルの高さを変化させて調整しま
す。また、ネック調整やゲージの異なる弦への交換後も弦高の再調整が必要で
す。
* 弦高を高くする場合は弦切れの可能性がありますので、あらかじめ弦を緩めてから調整を行ってください。
弦高調整はロックレンチで各サドルの弦高調整ネジを
回して調整します。調整ネジを時計回りに回すと、弦
高(ブリッジサドル)が上がり、反時計回りに回すと
弦高(ブリッジサドル)が下がります。
IRREGULAR TUNING
MODEL
TUNING
SDB3
1D#, 2A#, 3F, 4C
MDB3
1F, 2C, 3G, 4C
PIB3
1D#, 2A#, 3F, 4C, 5A#
SRC6
1E, 2B, 3G, 4D, 5A, 6E
BTB7
1F, 2C, 3G, 4D, 5A, 6E, 7B
BTB33
1C, 2G, 3D, 4A, 5E
7
弦長(イントネーション)
新しい弦に交換した時やネックの調整
を行った後には、すべてのフレットで
正しい音程が得られるように、弦の長
さを微調整(イントネーション調整)
することが必要です。正しくチューニ
ングし、演奏時の状態にギターを持っ
て、 それぞれの弦の 12 フレットを押さえた時の音と、 12 フレット上でのハー
モニクス音がおおよそ等しいかどうかを判断する方法が一般的です。ハーモ
ニクス音を基準として、 フレット音が低い場合はブリッジサドルを前方(ヘッ
ド側)へ移動させて弦長を短くします。逆にフレット音が高い場合は、 ブリッ
ジサドルを後方(ヘッド側と逆方向)へ移動させて弦長を長くします。
* 正確なイントネーション調整にはチューニングメーターが必要です。特にサドルを後退させる場合は弦切れ
の原因になりますので、必ず弦をゆるめてから調整を行ってください。
イントネーションはブリッジ後方から
プラスドライバーで調整ネジを回して
調整します。調整ネジを時計回りに回
すと、 ブリッジサドルが後方へ移動し、
反時計回りに回すとブリッジサドルが
前方へ移動します。